整形外科 「骨と関節の日」特別講演会
主催 鳥取県西部医師会・米子市
10月12日(月・祝)に米子市福祉保健総合センター「ふれあいの里」で「骨と関節の日」特別講演会があり、治療院の研修として聴講しました。
テーマは「つらい股・膝の関節痛〜変形性関節症〜を知ろう!」で座長:鳥取大学医学部運動器医学分野 教授 永島 英樹 先生/講師:国立大学法人鳥取大学医学部附属病院 整形外科 岸本 勇二 先生です。
講演会の内容ですが、テーマである変形性関節症の重症度・頻度の高い股関節・膝関節に絞って話されていました。
変形性関節症は関節疾患の代表の1つで関節軟骨の退行変性(老化)を基盤とした疾患です。変形性膝関節症は推計2530万人(5人に1人)おられます。今後さらに増えていく疾患です。
日本整形外科学会のホームページに詳しい内容が載っていますので参考にしてください。
変形性関節症には色々な治療法があり、私たちが行っている鍼治療はその中の物理療法に入ります。短期的な痛みの改善に有効で副作用が少ないことが特徴です。
病院での正確な診断に基づいて治療をしていくことが症状の改善に有効です。患者さんが病気を知り理解すること、生活環境の改善にも繋がります。変形性関節症の治療にも大切なことです。
質疑応答の時間もありました。2つ紹介します。
Q1:手術は何歳まで可能ですか?
A1:特に制限はありません。鳥取大学医学部附属病院では最年長は91歳で15〜20%が80歳以上です。元気で体力があ れば手術は可能です。
Q2:貼り薬は効きますか?太っている人は?
A2:皮膚から局所までの距離の問題で膝関節には効きやすく股関節は苦手です。太っている人は効きにくいかもしれま せんが日本人は大丈夫です。
患者さんとお医者さんの間で受け止め方が違うのだと感じました。
私たちは「病状をより正確に理解して頂く為に丁寧に説明しなければ」と感じました。お医者さんにも鍼灸師にもご自分の状態を遠慮せずに尋ねてくださいね。