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平成31年1月27日
森脇 安浩
腰部脊柱管狭窄症に対しての鍼治療
はじめに
先生方も沢山診る機会があるだろうと思います。私も腰部脊柱間狭窄症の患者さんを診る機会が続けてありました。治療の経過で、あるポイントの触診所見の変化を起こすことでより有効な症例がありましたので報告致します。
症例報告
症例@
氏名 Nさん
年齢 70歳
性別 男性
職業 農業
初診 平成29年3月8日
主訴 腰殿部痛 下肢の痺れ 間欠性跛行
以前から慢性的な腰痛はあった。最近2・3ヶ月くらい前から腰痛だけでなく「下
治療 腰殿部痛が強いため腰部から殿部を中心に刺鍼。
使用鍼 0.18mm×40mm
経過 平成29年3月8日〜4月28日まで計4回治療。
平成30年10月31日に違う症状で来院された時には腰痛はあるが殿部
触診所見の変化 当初は特に右腰部起立筋〜坐骨結節周囲までの緊張が
症例A
氏名 Kさん
年齢 57歳
性別 男
職業 デスクワーク
初診 平成28年5月28日
主訴 左殿部・下腿外側に痺れと痛み 間欠性跛行
1ヶ月くらい前から左殿部・下腿外側の痺れと痛みが強くなり、整形外科を受診。MRIを撮影し「腰部脊柱管狭窄症」と診断。
治療 殿部から下肢への症状が強いので殿部を中心に刺鍼。
使用鍼 0.16mm×40mm
0.18mm×40mm
0.18mm×50mm
経過 平成28年5月28日から週1回〜2回の間隔で治療。殿部から下肢への
触診所見の変化 左腰部起立筋や左中殿筋・大殿筋の緊張を取り除いてい
考察
二人とも状態や条件は違うが医療機関でMRI撮影して「腰部脊柱管狭窄症」と診断されて来院されている。触診所見としては腰部から殿部にかけて緊張しており、治療が進むにしたがって坐骨結節周囲に強い緊張が残ってきた。この触診所見の状態を変化させることによって症状の改善に繋がった症例である。
まとめ
「腰部脊柱管狭窄症」はMRIの普及による診断数の増加・高齢化による罹患率が上昇という要素により患者数は増加している。
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